白玉庵のいちにち

表千家茶道教室

2008-01-01から1年間の記事一覧

2008年が終わります。そして、ラジオで湯浅誠氏の声を聞く。

若松の生花に赤白の水引を飾ったのは、28日でした。 そこだけ新年をお迎えする準備が整っています。 年越しそばもさっきいただきました。 塩焼きのブリも例年どおり。 さて、これからお節料理を作ります。買い物は二日間をかけて準備万端。 黒豆は昨日作りま…

炭所望と廻り炭

昨日は炭所望をNさんが。その後、Sさんが仕組み点てのお点前をしました。最後に「七事式」のひとつ、「花月」の亭主役を私が仰せつかりました。 最初に「花」の札をひき、最後に「月」の札をひいた私。この日は「二つ箱」ができました。 今日は「七事式」の…

ホームページのこと。

いよいよホームページ作りに意識を向けなければいけなくなりました。 それで、この12月は集中して勉強したいと思います。 いちからの学び。どこまでいけるか。 独学で、とにかく行けるところまで行ってみなければ。 長い間、お世話になっている師匠も、本職…

もう少し、もう少し…

家のなかでの軟禁状態がつづいています。もう少し、もう少し…。一昨日は、10時間つづけて(途中2時間ほどの休憩タイムをはさみ)、パソコンの前で一気に仕事を片づけました。こんな集中力があることにおどろきつつも、へとへと。 今日の原稿を仕上げれば、あ…

組合点のお点前

組合点のお点前をさせていただく。 このお点前は、あらかじめ飾り付けをしておくので、ご挨拶ののち何も持たないでお席に入る。長板に皆具(かいぐ)は絵唐津。 真・行・草のなかの真のお点前となる。 お火箸をまず最初に長板の左横に移動。 ご挨拶の時期も…

じゅうぶん      

じゅうぶん 山本かずこ お茶のお稽古が終わって帰る私を、先生が玄関先まで見送ってくださった。上がり框の所で指をついてご挨拶される時もあるけれど、その日は、私と一緒に外に出られて、何げない感じで、来週は貝母が咲いているかしら、と言われた。 「貝…

十六夜の夜に

画面左上、十六夜の月が細長くみえるのは、ひとえに撮影の腕のせいです…。 タクシーの運転手さんには顔見知りの方が多い。お天気の話や着物の話、花の話など、たいてい先方から話しかけてくれる。 昨日の人もそのお一人。もう何度も乗せていただいた。 「タ…

極楽鳥(花)と雲龍柳

活け方、撮影の腕は問わず…。 ただただ雲龍柳に極楽鳥(花)の組み合わせが素晴らしい(以下、(花)を省きます)。 「雲龍柳と何を合わせるのかと思ったら、奥のほうから極楽鳥を持ってきてくれたのよ。こんなに合うなんて思わなかったわ」とお嬢さん。 「…

喫茶去

銘「喫茶去」 林竹作 筒 花押 辻常閑和尚 先生からお茶杓をいただきました。いまから二年ほど前のことです。銘は「喫茶去」。「きっさこ」と読みます。中国、唐の時代の趙州従諗(じょうしゅうじゅうしん)という禅僧の言葉だそうです。 「お茶を飲みに行こう…

珈琲カップのこと

長年愛用してきた白い色(うすい緑に見える箇所もある)の珈琲カップが朝起きたら欠けていました。 気がつかないうちに寿命がきていたのかもしれない。 このカップは池袋の西武百貨店で購入したもの。カルバンクラインの白い食器シリーズ(?)のひとつ。 も…

あとがきにかえて 

あとがきにかえて 山本かずこ 「ごめん」行きと「いの」行き。「はりまや橋」から「大橋通」まで、と「はりまや橋」から「菜園場」までのわずかな区間ではあったけれど。電車の椅子にみんなと並んで腰掛けていると、私が旅人であるということは誰にも気づか…

仏頭二体

とても大きな仏頭二体がわが家に。 とにかく大きい。最初、どこに坐していただこうかということになり、その空間を確保すべく大掃除が始まる。 なぜか、大掃除の場所は次から次へと拡がっていくような気がします。 この際、不要なものは整理して、仏さまの居…

 秋の山梨へと

秋の奈良から帰ってきた翌朝は、秋の山梨へと出かけました。 午前7時10分に家を出て、横田さんのお家へお迎えに。 この日もたいへんな上天気。 私の好きなお菓子(疲れてくると弱いノドが直撃されることを知っている横田さんが、ノドにいいトローチまで入れ…

続・秋の奈良へと

書いてしまうと、何かが消えてしまいそうなので、今は書けません。 また、行きたいと思うばかりです。それにしても、あの日、いざ出かけようとするとなんともやはりさまにならず、結局はリュックサックをボストンバッグに入れて出かけることになりました。翌…

秋の奈良へと

東京駅15時50分発ののぞみ号で奈良へ。 今年はじめての奈良旅行です。日中はまだ暑いでしょうね。お山に入るので、バッグも革製品は御法度。 数日前に無印でビニールのリュックを購入。自宅から肩にかけて行くつもりなのですが、とにかくビニールなので、形…

 冷蔵庫さん、ありがとう。

最近、わが家では冷蔵庫のことがよく話題にのぼっていました。 「本当に長持ちしてくれている」と、いつになく、感謝の気持ちを口にしたりして、冷蔵庫さんをねぎらっていたのでした。 あまり中に入れない(入れるものがない)というのが長持ちの理由かもし…

「その日わたしは草であった」

その日わたしは草であった 山本かずこ 人知れず すくすくと ただ生い茂っていた その日わたしは草であった昨日は雨が降った その前もその前も雨が降った 雨量がとても多いこの地方でも 今年の雨は特別に多い だからわたしは この夏すくすくと育つことができ…

「いまでも時々思い出す」

いまでも時々思い出す 山本かずこ ちゅうおうせんの しゅいろの電車がはいってきた 小さな女の子(恵)が 若い両親と手をつないでいた 幸せそうにみえるのだった ドアがひらいたとき 両親は右と左にわかれてドアに向かう そのとき 小さな女の子(恵)の手を…

「ひとりをいのったばっかりに」

ひとりをいのったばっかりに 山本かずこ あの子が幸せでありますように(みんなむかしからのきやうだいなのだから けつしてひとりをいのつてはいけない)*けれども あの子が幸せでありますように わたしはおいのりを つづけました(みんなむかしからのきや…

「いちどにどこにでも」

いちどにどこにでも 山本かずこ (西の国で何か 不吉なことがおこっているのだよ)*わたしはそのとき、東の国で生きていたのか ええ、でも 同時に 西の国にも生きていたのだ 森のなかを遊び場にして わたしは いちどにどこにでもいることができる (生きて…

わたしのこと

この「白玉庵」に訪れてくださる方は、さまざま。 「湯浅誠」「週刊読書人」「お茶」「お点前」「黒田正玄」「茶杓」「着物」「反貧困」「山谷」「立原正秋」などなどで検索されて来る方も。 だから、「雨コート」というキーワードでやってきた人が「反貧困…

『反貧困』を読む

最新の「週刊読書人」(2008年6月13日金曜日発行日付のもの)に「日本の貧困を考える」という見出しで、湯浅誠という人と堤未果という人の対談があった。 お二人の名前をわたしは知らなかった。家人から勧められて、読んだ。 すぐに湯浅誠氏の『反貧困』(岩…

お炭点前をさせていただく

5月17日(土曜日)は、お炭点前をさせていただく。 どのお点前も難しいが、わたしにとって、お炭点前はとりわけ難しい。 お炭点前は、たいていその日のお稽古のはじめに行われるのだが、到着の早い社中の人がそのお稽古に当たることが多い。 従って、これま…

先生復活!!

春がやってきました。 わたしたちの先生が見事に復活。昨日は定刻五分前に先生の家に到着、自宅でもないのに、いそいそと小間に。 ただただ嬉しい、のひとことでした。 この日からの一回一回のお茶のおけいこをできるだけ記憶に(記録にも)とどめていきたい…

北鎌倉の春

今年の春は、いっぺんに花が咲いたような気がするわ、と早苗さんは言った。 引っ越されて三度目の春を迎えられるが、その年その年で春の表情が違うということなのだろう。 夜道、水田では、蛙がないていた。昼間よりも、草木の気配が濃厚になる。 静かな坂道…

パーティ会場にて

毎年、春にはホテルで行われる表彰式の取材に行きます。 表彰式のあとは、場所を移して懇親会が行われます。 10数名の着物姿のコンパニオンの顔ぶれもおなじみ。そして、経営者のご主人と同伴されている、奥様がたの着物姿も素敵だと思います。 そのなかにい…

「仮の宿」を読む

立原正秋の『埋火』(うずみび)新潮文庫/には、七つの短篇が収録されている。「仮の宿」は、最初の一篇。何度読んでも、「湯文字」という言葉にどきっとする。 わたしは「湯文字」は持たない。着物の教室でも「湯文字」という言葉を聞かない。 だから、わ…

着物の本

宇野千代の書いた着物の本や幸田文の書いた着物の本はもちろんだが、小説のなかの登場人物が着ている着物にも惹かれる。 立原正秋の小説を読むときのたのしみはそんなところにもある。

烏が鳴く日はいいことがある?

朝、烏の鳴き声が賑やかに聞こえる日がある。 昔のわたしだったら、カラスか…。と思って終わりだったけれど、最近は烏の鳴き声が聞こえると、今日は何の日だったかなあ、と思う。 お誕生日の朝も烏がずっと鳴いていた。 ありがとう。 もう、ずっと前になるけ…

新年、あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。一カ月のうち6〜7日はお会いしていた先生と会えなくなって、4カ月目に入ります。 春が待ち遠しい。そういえば、家人が購入した古書が届き、そのなかに松屋銀座で開かれている小堀遠州展の招待券が入っていました。…