立原正秋の『埋火』(うずみび)新潮文庫/には、七つの短篇が収録されている。「仮の宿」は、最初の一篇。何度読んでも、「湯文字」という言葉にどきっとする。 わたしは「湯文字」は持たない。着物の教室でも「湯文字」という言葉を聞かない。 だから、わ…
宇野千代の書いた着物の本や幸田文の書いた着物の本はもちろんだが、小説のなかの登場人物が着ている着物にも惹かれる。 立原正秋の小説を読むときのたのしみはそんなところにもある。
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。