白玉庵のいちにち

表千家茶道教室

2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「仮の宿」を読む

立原正秋の『埋火』(うずみび)新潮文庫/には、七つの短篇が収録されている。「仮の宿」は、最初の一篇。何度読んでも、「湯文字」という言葉にどきっとする。 わたしは「湯文字」は持たない。着物の教室でも「湯文字」という言葉を聞かない。 だから、わ…

着物の本

宇野千代の書いた着物の本や幸田文の書いた着物の本はもちろんだが、小説のなかの登場人物が着ている着物にも惹かれる。 立原正秋の小説を読むときのたのしみはそんなところにもある。