白玉庵のいちにち

表千家茶道教室

お炭点前をさせていただく

5月17日(土曜日)は、お炭点前をさせていただく。
どのお点前も難しいが、わたしにとって、お炭点前はとりわけ難しい。
炭点前は、たいていその日のお稽古のはじめに行われるのだが、到着の早い社中の人がそのお稽古に当たることが多い。
従って、これまでは到着がまちまちであるわたしの場合、一年に一度か二度しか、お炭点前をさせていただく機会は訪れなかった。

ところで、手術後の先生のお身体慣らし運転の間は、通常とは異なるお稽古の割り振りがなされることになった。
お稽古の時間は限られているので、いままでのように全員のお稽古を見ていただけることはない。前回とお稽古の種類がダブらないように、次のお稽古日のお点前の人を、あらかじめ決められることになったのである。
その結果、5月10日のお稽古が終わった時点で、次回5月17日の土曜日のお炭点前は、わたしだと決まった。
そして、当日である。
遅刻は許されない。そう思うと、二重太鼓が思うように結べない。
これは、お炭点前以前の問題だが、時間が迫っているのに、出かけられない。
自ら妥協して、68点の状態で外に出る。