白玉庵のいちにち

表千家茶道教室

組合点のお点前

組合点のお点前をさせていただく。
このお点前は、あらかじめ飾り付けをしておくので、ご挨拶ののち何も持たないでお席に入る。

長板に皆具(かいぐ)は絵唐津
真・行・草のなかの真のお点前となる。
お火箸をまず最初に長板の左横に移動。
ご挨拶の時期も、いつもと異なる。
お茶碗は長次郎作黒楽 ご銘 禿(かむろ)写し。
出し袱紗は七宝文散らし。
茶入れは萩焼の鶴首。
仕覆は弥左衛門間道。
茶杓は正玄の写し。
お茶名は金輪。お詰めは小山園。

四人分のお濃茶を点てる。
「お練り具合は、もう少し薄いほうがよかったかもしれませんね。」
茶筅についたお茶を見て先生から指導を受けました。
お濃茶はお湯の量がむずかしい。


掛け軸は「来雁有餘聲」(かりきたりてよせいあり)。
いつもこの時期にかけられる。前大徳寺和尚さまの書。
花入れは「桂籠」(かつらかご)。
名残の花(ホトトギス、紫紺菊、梅花ダテ、ヤハズススキ、木槿)が活けられていました。

風炉のお点前は今日でおしまい。
来月から炉のお点前に入ります。開炉の季節は茶の湯のお正月とも。
一年はほんとうに短い。
そして、いよいよ白玉ほか、お茶室に椿を飾ることができます。


(覚え書き 本日の着物)
薄い紫の紬(目立たず、主張せず。能楽堂にもお花見にも重宝しているお気に入り)。
唐草模様(全通織り、山吹色、黄色ほか)の名古屋帯(何年ぶりかの登場。締めやすいことにいまさらながら気づく)。
帯揚げは深緑と山吹色の軽い絞り(何にでも合わせやすいのでお気に入り)。
帯締めは山吹色(帯揚げと同系色)。

半襟、足袋、いつものとおり白。