白玉庵のいちにち

表千家茶道教室

お茶のお稽古

お茶の先生のこと 3

きのうのことです。 駅に降りてタクシー乗り場に足早に歩く。 このあたりは雪が降った形跡がありません。マンションを出るころは、雪もしっかり降っていたのですが、こんなにもちがうのですね。雨も小雨。でも、寒いです。 タクシーのドアが開いて「○○先生の…

雪の朝…。

雪が降っています。 マンションの屋根などに積もってはいますが、いまは、雪が舞っている様子。 見ている分には、きれいだし、幻想的な雰囲気です。 きょうは、お茶の初稽古。 いきなりこのお天気ですか? とおもいます。 雪の降っているなかでお茶をいただ…

きょうは初釜…。

そして、きょうは成人の日でもあります。 成増駅の改札でいそいでいると向こうから、振り袖姿のおじょうさんたちが歩いてきました。 すれちがうとき、着付けの仲間たちのことを思い出しました。 わたしには早朝の、しかも集団の着付けの仕事は無理だと自覚し…

無事千秋楽。そして、母の命日。

きょうは今年最後のお茶のお稽古がありました。 ほんとうは来週もあるのですが、わたしは行くことができないので、きょうが千秋楽となります。寒い一日でした。今年はじめてのショール。 来年の春からは月に三回のお稽古が、月に四回になることに。お茶の修…

お茶事のお稽古。

どうしてこんな日に雨が降るのでしょう。 朝起きたとき、雨の音を聞きながら思いました。着物を着て外出するときに雨が降っていると、準備時間もいつもより多くかかるし、草履カバーをはじめ、傘など荷物もいつもより多くなります。 きょうは、お茶事のお稽…

ゆうぽうとに行き「好文棚」を学ぶ。

五反田のゆうぽうとで開かれた表千家資格者講習会に行きました。東日本大震災の影響で、延期されていたものです。 駅を降りると、着物姿の人たちが足早に歩いています。信号待ちで前方を見ていると、ゆうぽうとのエスカレータにその人たちが次々と乗り、建物…

お茶の先生のこと 2

タクシーに乗ろうとしたら、先日乗せていただいた若い運転手さんでした。そのときのことは、以前、「白玉庵」にも書きましたが、きのうは、すぐに「あ、この間の人だ」と言われて、「○○先生のところですね」と行き先を先に告げられました。 そのあと、少し沈…

きょうは炉開き

きょうは炉開き。こんな寒い日は、お炭の赤い火があたたかく感じられることでしょう。「お炭点前」は、お箸がじょうずに使えないわたしにとって、むずかしいものですが、客が亭主の手元を見守る時間にうっとりします。 雨が本気で降っているので、雨コートや…

名残の一日…

きょうのお茶のお稽古は、社中の方が二人お休みだったこともあり、いつもの「花月」(かげつ)の特訓お稽古は一回でした。わたしの最初の役札は「月」。 特訓の成果があがっているのでしょう、最近、先生のご指導の声が少なくなり始めました。数ヵ月前の、先…

袷を着てお茶のお稽古に。

(今日は備忘録ふうに) 10月に入ったので、着物は袷(あわせ)に。グレーの綸子のお気に入りの一枚。しかし、まだまだ暑い。 床の間には、宗全籠に、秋の名残の野花がたくさん生けられていました。 宗全籠(そうぜんかご) 小さい、吾亦紅。姫ススキ。紫の…

「花寄せ」のひととき

昨日は「花寄せ」のお稽古がありました。本来は9月の天然忌(七代家元如心斎/じょしんさい/を偲び、9月13日に営まれる)に行われるのだそうです。しかし、9月は社中の人たちの都合がつかず、昨日になりました。そして、わたしは正客の役になりました。た…

夏のお茶会

那須にある先生の別荘で、この八月にお茶会が行われることになりました。 先日、そのお点前の特訓がありました。 「略点前」と呼ばれるお点前です。 「略」とはついていますが、これが少しむずかしいのです。 半東さん(亭主を補佐する、亭主以上にお茶に精…

けれども、お点前に落ちてはならない。

お点前のお稽古はむずかしい。 けれども、そのむずかしさにとらわれてはならない。 「喫茶去」のこころを忘れないで、お茶をいただくこと。 その原点にいつも立ち返りたいと思います。

七事式のお点前「一二三の式」

七事式のお点前でいちばん苦手なのが「一二三の式」です。亭主のお点前のできばえの評価をするというものですから、これはかなりきびしいお点前となります。 このお点前は、わたしの想像するところ、他のお稽古に較べて極端に回数が少ないのではないかと思い…

初心

昨日は雨具の準備をしてお茶のお稽古に行く(雨は降らず、そのまま持ち帰る)。 この5月から社中の方が一人増える。 大学を卒業されて、4月から社会人になったお嬢さんである。 中学生の頃からお稽古に来ていて、いまは大学院に通われているお嬢さんのお知…

炭所望と廻り炭

昨日は炭所望をNさんが。その後、Sさんが仕組み点てのお点前をしました。最後に「七事式」のひとつ、「花月」の亭主役を私が仰せつかりました。 最初に「花」の札をひき、最後に「月」の札をひいた私。この日は「二つ箱」ができました。 今日は「七事式」の…

組合点のお点前

組合点のお点前をさせていただく。 このお点前は、あらかじめ飾り付けをしておくので、ご挨拶ののち何も持たないでお席に入る。長板に皆具(かいぐ)は絵唐津。 真・行・草のなかの真のお点前となる。 お火箸をまず最初に長板の左横に移動。 ご挨拶の時期も…

お炭点前をさせていただく

5月17日(土曜日)は、お炭点前をさせていただく。 どのお点前も難しいが、わたしにとって、お炭点前はとりわけ難しい。 お炭点前は、たいていその日のお稽古のはじめに行われるのだが、到着の早い社中の人がそのお稽古に当たることが多い。 従って、これま…

先生復活!!

春がやってきました。 わたしたちの先生が見事に復活。昨日は定刻五分前に先生の家に到着、自宅でもないのに、いそいそと小間に。 ただただ嬉しい、のひとことでした。 この日からの一回一回のお茶のおけいこをできるだけ記憶に(記録にも)とどめていきたい…

正座椅子をお願いする

長く正座をするのがちょっとつらいときがあります。 一年くらい前のこと。社中の方たちが正座椅子(一見すると普通のバッグですが、ひっくり返すと正座用の椅子として使えるもの)を茶道具屋さんにお願いしていました。そのとき、わたしはまだ大丈夫だとおも…

花月のこと

「花月」のお稽古をしました。 七代目如心斎さまが考案された七事式のなかのひとつ。札の出方で、お茶をいただいたり、お点前をしたりするお稽古です。 「月」の札が出れば、お茶をいただく。「花」の札が出れば、お点前をするという約束があらかじめありま…

黒田正玄十三代目のお話 最終章

という次第で、7月1日、川口で行われた夏期講習では黒田正玄十三代目の実物にお目にかかることができた。 ここまで、書いてくるのに実に二ヶ月以上の日々が流れている。しかし、黒田家の系譜を考えれば、たかだか二ヶ月?というわずかな時間ともいえなくも…

黒田正玄十三代目のお話 2

黒田正玄十三代目のお話のなかでいちばん印象深いものは、黒田家の系譜である。 なかでも十代目のお話は、なまなましいものであった。あまりになまなましいので、そんなことこんなとこで話してくださっていいのだろうかとおもった。しかし、十三代目は淡々と…

黒田正玄十三代目のお話 1

さて、茶勺である。 お茶のお稽古の席では、「正玄(しょうげん)のうつしもので、銘は石清水でございます」などと言っている。 この場合、お稽古用のお茶勺のご銘なので自分で名付けてもいいけれど、たいてい先生におうかがいする。 (ご銘のあるお茶勺の場…

黒田正玄十三代目のお話 序章その2

7月3日に書いた「黒田正玄十三代目のお話 序章」のつづきです。 お弁当を食べ終えたわたしは、ひとり懐石をすませたと考え、設けられている呈茶席でお薄をいただきました。 これもやはりたのしみのひとつ。 主菓子、そのあといただくお茶はやはり美味しい。…

黒田正玄十三代目のお話 序章

日曜日には夏期講習で川口まで行きました。 そこで黒田正玄十三代目のお話を聞きました。 私は、なす紺の絽の着物を着て淡い紫の絽の帯を締めて出かけました。帯締めは淡い紫、帯揚げは流水を基調にした白に黄土色の飛びドット模様。少しでも涼しく見せるた…

「あみだくじ」で性格がわかる?

控えの間で待っていると、お嬢さん(先生はこのお嬢さんのことをうちの内弟子さんと言っている)が「あみだくじ」を持ってきてくださった。このあみだくじにはいつも感心させられる。 それぞれの名前を書いて、そのはしご(のようになった状態)の縦線に加え…

雨の日のお茶のお稽古

お茶を習っているみなさまはたしかにお金持ちが多いようです。でも、家人などはお金持ちでなくても「好き」だけで続く世界なのかと、世の中の認識とは少し違う認識をし始めているらしいです。 それは、ひとえに私が見本になっているという次第ですが、昨日は…