白玉庵のいちにち

表千家茶道教室

「花寄せ」のひととき

 昨日は「花寄せ」のお稽古がありました。本来は9月の天然忌(七代家元如心斎/じょしんさい/を偲び、9月13日に営まれる)に行われるのだそうです。しかし、9月は社中の人たちの都合がつかず、昨日になりました。そして、わたしは正客の役になりました。たくさんの草花の中から花器にあったお花を選んで、まず床の間に花を活けるのです。おそれおおくも正客なので、わたしから。
 赤い下野草を一輪と、一本のススキを選びました。すっと伸びたススキの穂の先は「天然忌」の円相のお軸にかかり、可愛らしく、秋らしい空間になりました。それぞれの花器に社中の方々が次々に活けていかれます。ほんとうに溜息が出るほどの素晴らしさ。籐の衝立(面が6個)にお花が飾られ、最後に亭主が床の間の柱にかかった花器に活けておしまい。芙蓉、紫式部木槿、ススキ、シュウカイドウ、そのほかたくさんのお花たち、咲いてくれてありがとうございました。
 そのあと、お稽古はつづきます。
 わたしは「唐物」の草をさせていただきました。何度教わっても、むずかしい袱紗さばき。
 そして、社中の方が「台天目」のお稽古を。これもむずかしいお点前です。
 
 お菓子は、うさぎの主菓子。時も時。10月3日のこの日は十五夜にあたりました。
 
 こんな贅沢なお稽古をさせていただいて、先生ありがとうございます。