白玉庵のいちにち

表千家茶道教室

無事千秋楽。そして、母の命日。

 きょうは今年最後のお茶のお稽古がありました。
 ほんとうは来週もあるのですが、わたしは行くことができないので、きょうが千秋楽となります。寒い一日でした。今年はじめてのショール。
 来年の春からは月に三回のお稽古が、月に四回になることに。お茶の修行はつづきます。
 きょうは、白が基調(ピンクの花模様も入っています)の母の形見の大島を着ていきましたが、先生からきょうの着物がこれまでで一番似合っていると言われました(そう言われて、天国の母もきっとうれしかったことでしょう。得意そうなときの母の顔を思い出します。そして、本日は母の命日でもあります。約二十四年前に63歳で死亡)。そのあと、いつも着ているような地味な着物は、あと、十年くらいしてから着ればいいのよと言われました。
 帯締めは、加賀友禅帯揚げは、友人からいただいたグリーンの色の入ったスカーフをあわせてみました。紫の織りの名古屋帯
 
 きょうも花月のお稽古を二回。二度とも「花」(亭主)の役札をひきました。でも二度目はほかの方に役をお譲りしました。
 思えば「花月」にあけて、「花月」に暮れた一年でした。
 
 「そういえば、タクシーの運転手さんがわざわざたずねてきてくださったのよ」と先生。「先日、あなたがおっしゃっていた方だと思うのだけど、来年のカレンダーを持ってきてくださって、使わなくてもいいのでお受け取りくださいって。ありがとう。駅からまたお願いすると思うので、そのときはよろしくお願いしますね、と受け取ったのだけど、きっとあなたがおっしゃった方だと思うわ」
 「先生とお話ししたかったのだと思いますよ。尊敬されているとおっしゃっていたから」
とわたし。先生にお会いしたいと思われた、その方の気持ちが伝染してきて、わたしも少しどきどき。

覚え書き。
*小四方(しょうよほう)棚。松の漆ひき。
*土佐ミズキの照葉。西王母(せいおうぼ)の椿。花入れのお形は手桶。花押は、即中斎宗匠
*色鮮やかなブルーの真葛焼の水差し、桐の模様。黄色の膳所焼の蓋置き。
*水差しは二本足のお棚のときには、出さないで水をつぐ。
*お棗の蓋の裏に即中斎宗匠のお花押。扇面の蒔絵(稲穂の束)。