白玉庵のいちにち

表千家茶道教室

夢をよく見ます。

 暑いけれど、まだ、エアコンは入れていません。
 こんなことを書くのは、暑さに弱いわたしにとっては特筆すべきことのひとつだからかもしれない。
 いつも、あっという間に、エアコンを入れて、寒いくらいの部屋のなかで過ごすわたし。
 ところが、窓を開けて風を通すことにしたら、これはこれで悪くはない。
 と言っていられるのは、あと数日でしょうか。単に、まだ、我慢ができる程度の暑さなのでしょう。
 
 ところで、最近リアルな夢をよく見ます。
 先日は、自転車に乗って、東南アジアの街を走っているのです。わたしは、自転車屋さんを探しています。タイヤの空気が心配なのです。雑貨屋さんが二軒ありました。竹箒が入り口に見えます。なんだか、成増の商店街にあるお店にも似ています。自転車屋さんは、見つかりません。あまり、進まないのは、ロックがかかっているからだと気づいたわたし。タイヤのロックをはずします。はずしかたはよく知っています。そして、また、走っているとロバをペットにして連れて歩いている日本人の女性がいました。ロバと気づいたのは耳でした。頭のてっぺんに埋没している耳でした。耳が出たり入ったりしています。「これが、ロバの耳なのか」と思いながら見ています。それから、気がつくと、劇場のなかにいました。ソファに座っていると、お芝居が終わったのでしょうか。ぞろぞろと女性たちが出てくる。みんな日本人の女性のようです。その人たちとロバをペットにしている人とは知り合いのようです。どこかの通信社と契約をしていて、記事を書いて送るのでしょう。
「いちばん嫌われるのは、小説家ね」。
 だれかがそんなことを言っています。劇場の演目と何か関係があるのでしょうか。
 その集団とは別のところからさっと現れた女性が、わたしに何か言います。
 わたしはその人を知っています。相手も知っています。
 「わたしの父はわたしが何を書いても許してくれる」
 とわたしはその人に言います。
 すると、その人は、曖昧にななめに笑って、消えます。
 
 昨夜の夢のなかでは、傷ついた犬を連れた男の人がやってきました。
 わたしは、その人の持参した証明書についてほかの人と話しています。
 これは、パソコンの字がこんな字しか書けないから、ほんとうは別の字なので、この人の証明書はこれでいいのです、とわたしはほかの人に説明しています。
 でも、ほかのひとは納得しません。時間がどんどん経っていきます。わたしは、傷ついた犬を見ました。小さな犬です。
 身体が伸びきっていて、硬直をはじめているようにも見えます。
 わたしはふいに気づきます。わたしが抱いてあげればいいのだ。
 病院で治療は受けなくても、あんなに冷たいコンクリートの床にほったらかしにするより抱いてあげることでよくなる。それにどうして気づかなかったのかと。タオルを探しておくるみにして抱いてあげます。
これで、よくなると思いました。

 それから、わたしは移動します。とても急いでいます。場面が変わっているので、犬はもういません。行きがかり上、とても急な階段を下りることになりました。わたしは、ほとんど垂直の階段をどうやって下りればいいのか、わからないまま、しかし、右手にパイプが現れたので、それを掴みながら、ようやっと下まで下ります。
 下りたとき、それを昇ろうとしている人がいましたが、昇れたかどうかは確認しないで先を急ぎます。
 地面からいきなりエスカレーターが現れて、乗り継ぎながら、どこかに急いでいます。


 以上、行動的なわたしでした。今夜はどんな夢が見られるのでしょう。
 しかし、今日は、エッセイの締切があるので、早くとりかからなければなりません。