白玉庵のいちにち

表千家茶道教室

フィンランドの詩人エディス・セーデルグラン…。


(エディス・セーデルグランの会の前にAさんと待ち合わせる。わたしが方向音痴なので、会場までは、このホテルから連れていっていただくのです)

 
 昨夜、日本フィンランド協会が主催されている例会が「どこにもない国に生きたエディス・セーデルグラン」というテーマで行われました。めったに会に出かけないわたしですが、Aさんに誘われて渋谷まで出かけました。講師はストックホルム在住の三瓶恵子さん。『どこにもない国 フィンランドの詩人エディス・セーデルグラン』(冨山房)の著者です。本のなかにはエディスの詩が多く紹介されていましたが、詩の翻訳はとても難しかったとおっしゃっていました。
 勉強不足のわたしは、約100年ほど前に生きたこの女性詩人を知りませんでした。
 三瓶さんは、ご自身がお好きな詩「星」という詩をスウェーデン語で朗読してくださいました。訳を見なければどんな内容の詩なのかわかりませんが、それでも原語の朗読というのは、心に届いてきます。もっと、聞きたいと思いました。


  星      エディス・セーデルグラン

夜が訪れるとき
階段に立ち 耳を傾ける
星が庭にひしめき
私は外の暗闇に立つ
聞いて 音を立てて星が一つ落ちたわ!
裸足で芝生の上を歩いてはだめよ!
庭は星のかけらでいっぱいだから



 この詩はかわいらしい詩です。31歳で亡くなったエディスですが、ドイツ語学校に通っていた頃の詩だと思われます。ここではまだ、北欧近代自由詩の先駆者として位置づけられるエディスは姿を現していないように思います。三瓶さんのご本のなかで紹介されている詩を丁寧に読んでみたいと思います。

 ところで、日本フィンランド協会の例会はこじんまりとしたとても気持ちのよいものでした。フィンランドにご縁のある方の持つ雰囲気なのかもしれません。ここでは部外者としていられるわたしもここちよかったです。世の中にはいろんなご縁でつながっている人がいる、ということをいまさらながら思いました。
 講座が終わったあとは、立食パーティ。フィンランドスウェーデンのビスケットなどもおいしくいただいてまいりました。久しぶりに外の空気を吸って、外の世界を感じることができたのもAさんのおかげです。ありがとうございました。


 最近は、近所のドトール専門のわたしですが、昨日は待ち合わせのセルリアンタワー東急ホテルの喫茶室でカフェオーレをいただきました。初めて入ったホテルですが、ホテルは旅する人の空気が味わえて、いいですね。わたしも旅したい。
 しかし! シングルの宿泊料をいま確認してびっくり!

 
 渋谷に行くと、東急プラザの紀伊國屋書店に行きたくなるわたし。書店のなかを少しだけ歩いてからホテルに向かいました。たまに出かけると、あれもこれもと欲張り!なわたしです。