白玉庵のいちにち

表千家茶道教室

恒例の取材が始まりました…。

 今日も暑い一日となりました。
 午後、荻窪まで出かけました。荻窪駅というのは、わかりにくいのですね。待ち合わせはJR荻窪駅改札とFAXにあったのですが、わたしは、副都心線新宿三丁目まで。そのあと、丸の内線で荻窪に行きました。
 JRの荻窪駅はどこにあるのでしょう。
 早く着いてしまったので、まだ、ほかの人の姿は見えません。ここでいいのでしょうか。駅員さんにうかがうとここは東口ですよというのです。カメラマンに電話したら、まだ、電車の中だけど、南口だと思うよという答えが返ってきました。その南口って、いったいどこにあるのだろう。
 地上に出て、交番があったので尋ねようとしました。しかし、先客がいました。白いワイシャツ姿のいかにも仕事の待ち合わせ場所を探しているという感じのサラリーマンが道をたずねていました。おまわりさんは交番から外に出て、ビルを指さして丁寧に教えてあげていました。次はわたし。ここに行きたいのですが、と住所を出したあと、とりあえずJRの荻窪駅の南口で待ち合わせなんですけど、どこにあるのでしょう。すると、さっき、出てきたところが南口だというのです。しかし、駅員さんは、東口だと教えてくれたところです。まさか、駅員さんが間違うはずはないし。おまわりさんがまちがうはずもない。
 わけがわからないまま、いったん、白紙に戻して「この住所だとなに口だと思われますか? 」とクイズのようなことを言ったら、どれどれと地図をひろげて確認してくれようとしました。そこへ、次のお客さんがやってきました。白いワイシャツ姿です。ビジネス関係の人だと一目瞭然です。すると、おまわりさんがその人に言うのです。「何丁目?」え、わたしのはどうなるのでしょうか。内心思いました。しかも、ごめんね、とか私にいいながら、あとからの白いワイシャツ姿の人の住所を尋ね始めたではありませんか。向こうはビジネスで、わたしはお友だちと待ち合わせだとでも思ったのでしょうか。
 しかし、この流れはどういうことでしょう。え、え、そんなことあるのでしょうか。白いワイシャツ姿の人はわたしに恐縮して、すみません、とあやまります。おまわりさん、ちょっと、順番はどうなるのでしょうと思いましたが、なんだかわたしは怒らないタイプだと、のんびりしているタイプだと思われているようです。
わたしは、ときどき、気が短くなります。しかも、待ち合わせの時間がせまってきているのです。「急いでいるので、いいです」と言って(捨て台詞ふうに)、交番を後にしたものの(飛び出したものの)、右も左もわからず、路頭に迷いそうになりました。しかし、考えてもわからないし、時間がないのでとにかく線路に沿って歩いてみました。正解は西口でした。改札口ではY編集長が一人で立っていました。「ここがいちばんメインの改札だと言われたからここでいいんだよ。それに、先方の住所にも近いよ」と言います。おそらくY編集長も不安だったので、駅に掛かっている地元の地図を念入りに確認したのでしょう。わたしは、もう歩きたくなかったので、その言葉に救われました。
 カメラマンの人たちは、別の改札口で待っていたようでしたが、無事に合流。取材先に到着する前から汗だくだくでした。
 いよいよ、恒例の仕事が始まりました。



*おまけのお話
Y編集長が改札口で立っていると「やあ、Yさん久しぶり」と声をかけられたそうです。Y編集長は、相手がだれだかわからないのだそうです。久しぶりと言われても…。ちょっと、黙ったのでしょう。すると「悪い悪い、これから仕事なんだね」と言って、その人は去って行ったとか。
あとで考えてもわからないそうです。
「いったいあれは誰だったのだろう。思い出せないないんだよね」と言っていました。