白玉庵のいちにち

表千家茶道教室

ホテルメトロポリタンにて…。


(ホテルメトロポリタン)
 池袋のメトロポリタンホテルでお茶の社中の方たちと納会(忘年会)に参加した日は、ぽかぽか陽気の一日でした。
 先生の洋服姿をはじめて拝見。まるで宝塚のスターのような感じで素敵でした。
 先生の右となりは長男のお嫁さんが座り(次男のお嫁さんはご実家のほうで法事?だったかで欠席)、左となりにわたしが坐ることになってしまいました(最初は恐れ多いのでひとつ席を空けて坐っていたのですが、不自然なので詰めた結果ですが…)。
 バイキング式のランチをご一緒にいただきながら、親交を深めるといったものでした。シャンペンで乾杯をしてなごやかなうちにあっという間に時間が経過。わたしは、このホテルでのバイキングはこれで四度目。最初は、Y編集長にご馳走になったのでした。以来、和風のちらしずしがわたしのお気に入り。
 先生とは終盤になって、一気に集中してお話をしました。
 それは、あることをきっかけにわたしがさりげなく口にしたことに対して先生が反応されたものです。
「わたしは小学生のとき先生から『向上心はあるけど、協調性はない』と通信簿に書かれたことがあります」
「わかるわ、その先生のおっしゃったこと。あなたを見ていてほんとうにそのとおりだとおもうもの」
「やっぱりわかりますか」
「お茶のお稽古の席でも、もっとみんなとお話すればいいのにとおもうことがあるのよ。冷たい印象をもたれるとご自分が損よ」
 それから、お点前のことや性格のことなど一気に集中してお話したあと、また、どなたかが先生に話しかけられたことをきっかけに、さーっと潮が引くように会話タイムが終わりました。この時間は、わたしと先生にとって必要な時間だったとおもいます。
 お茶の道にもあるとおもう「守破離(しゅはり)」。
   守…ひたすら教えを守り、学ぶ
   破…教えの言葉から抜け出し、真意を会得する
   離…型に一切とらわれず、自在の境地に入ること
 日ぐれて道通し……。

 おばかのつくほどお人好しでお節介な面を持つわたしですが、興味のないことに対しては、まったく食指を動かすことがないので冷たい印象を持たれるのかもしれません。
 ちなみにこの日わたしが「小学生のとき先生から『向上心はあるけど、協調性はない』と言われたことがあります」と口にしたのは、社中の人から「いっしょにローストビーフを取りに行こう」と何回も声をかけられたのに、断ったといういきさつがありました。わたしはお肉はお料理のなかに入っているものはいただきますが、自分からそのために動くということはありません。ふだんから、お肉はいただかないのです。でも、つきあいが悪いとおもわれても仕方がないのかなともおもいました。


 散会したあと、ルミネと名前が変化したビルのなかにある「旭屋書店」に久しぶりに足を運びました。すっかり縮小した書店に時代の流れを感じます。