白玉庵のいちにち

表千家茶道教室

袴姿から…。

 日曜日、新宿から帰ってきた家人が、きょうはあちこちで袴姿を見かけたと言いました。
 袴姿を見て、去年の卒業式シーズンに時間が戻ったのだそうです。あの頃、いつものんびりしているわたしとしては一転して、すさまじい時間スケジュールの渦に放り込まれ、まるで女工哀史のような毎日を送っていました。それを思い出して、複雑な気持ちで袴姿を眺めたそうです。
 もう一年が経ったのですね。わたしは、着物を着付けることはきっぱりと忘れて(諦めて)、暮らしていたので、袴姿を見てもあまり関心がなかったのですが、家人は、朝5時前に家を出るわたしを思い出したようです。
 そのあと、寝込んだことも、わたしはすっかり忘れていましたが、家人は覚えているようです。