白玉庵のいちにち

表千家茶道教室

銀座でKさんと会う。

 先日、久しぶりに銀座に行きました。
 銀座一丁目で地下鉄を降りて、地上にあがると、ちょうど左側に松屋デパートなどが見えます。瞬間、銀座の街が壁をグレイに統一された、巨大な倉庫街のように見えました。
 そのなかで、伊東屋の可愛らしい赤色のクリップが健闘しているように思えました。
 銀座ではまず、ランチ。久しぶりにお会いしたKさんと北インド料理のお店、グルガオンに行きました。このお店には一年と数ヵ月前、桜の咲く季節にKさんとご一緒させていただいて以来。この日を心待ちしていたわたし。美味しいのです。それにしても、インド料理のお店に入るたびに「ハティ」というお店を思い出します。かつて成増にそれはそれは素敵なお店があったのでした。わたしはそのお店が大好きでした。しかし、もう数年前になくなってしまった。なんでも「みずほ台」に、もうひとつお店があると聞いたような気がしていたのですが、なにしろ「みずほ台」という場所をとんでもなく遠い場所だと思っていたわたしは、すっかり気落ちして、そのまま忘れ去っていたのでした。
 ところが、先だって「みずほ台」にはじめて出かけたわたし。そんなに遠くないのでした。そして、グルガオンで美味しいインド料理。帰ってきて、近くに「ハティ」があったらいいのに…、とまた思いました。
なにげなく「みずほ台」と「ハティ」を検索してみたら、ありました。

あのなつかしい外観。これはたぶん、あの「ハティ」と同じ志のお店に違いありません。

みずほ台のハティ
 成増の「ハティ」には、よく行きました。Kさん、Sさん、それからたくさんの人たちと。今度、家人を誘って行ってみたい、と心に決めたわたし。


 久しぶりにお会いしたKさんとは、共通の話題がたくさんある(その話題については、いま、少しずつ反芻しているところです。大事に大事に、繰り返し繰り返し)ので時間がふたりにだけ降り積もるような感じで、静かに過ぎていきました。この慌ただしい日々に、なんと不思議な時間でしょう。Kさんとだけ紡ぎ出すことができる時間のように思いました。
 
 食事のあとは、場所を移して喫茶タイム。その間ふたりでINAXの書店も覗いてみました。ひそかに探していた本はここではみつからなかったので(みつからなくても、店内を見て歩くだけで幸せな書店なのです)、Kさんと伊東屋の前でお別れしたあと、わたしは教文館に行ってみました。「どちらのカバーにしますか?」と尋ねられて、グリーン系のほうに。この書店のブックカバーも、お気に入りです。なかも見ないで即購入した本ですが、いまのわたしには、難しい。何がむずかしいかといったら、文体です。
 この人の本は、これまでかなり購入しています。しかし、読むのをあとまわしにしている本については、ほんとうに読みたかった本なのかがわからずじまいできたきらいが。タイトルや本の装丁につい惹かれてしまうわたし。この日、手に入れたのは『やすらい花』という本ですが、せめて、このなかの「生垣の女たち」くらいは読んでみたいと思ってはいるものの、どうなることか。その出だしで、つまづいたのです。


 教文館を出たあと、アップルストアにも久しぶりに行ってみました。
 Ipadの実物を見ました。もっと大きいのかと思っていたけど、意外と小さい(ということは、プラスの発見でした)。iphoneと機能はたいした違いはないように思えるのですが…。
 4階で、気になっていたiphoneのヘッドフォンを買い換える。音がクリアに聞こえるようになりました。早め早めに買い換えたほうがいいのかもしれないと思う。
 銀座に出ると(他の場所もそうかもしれないけれど)、お金が飛んでいってしまう、ような気がします。