白玉庵のいちにち

表千家茶道教室

書くことについて。

 書くことについて考えていると、何も書けなくなる。こんなときは、何も書けなくていいのだろう。書かなくていいのだろう。
 人の死について書くことは、特に覚悟がいるだろう。かんたんに書いてはいけない。
 わたしは、わたしをはみだし、わたしを制御しきれない。書いているときはとくにそうである。
 止まらないわたし。止めようとしないわたし。わたしはわたしを放りだし、そのあと忘れる。
 しかし、書いたものはいつまでも残っているので、また、思い出す。書いたことを、思い出す。