白玉庵のいちにち

表千家茶道教室

白い半えりの美しさ。

 刺繍(といっても白い糸のみの刺繍ですが)のついた半えりをここしばらくつけていました。
 しかし、つけた瞬間からやっぱりあたりまえの白い半えりのほうがいいと思っていました。お茶室でも、白い半えりの人の着物姿が美しく思えてなりませんでした。ならば、つけかえればいいのでは。と思うのですが、ずるずると刺繍の半えりをつけたままでした。いいとわかっているのに、なぜ? 答えは簡単。わたしは、お裁縫が苦手なのです。やっと縫いつけたときの苦労を思うと、ずるずると先延ばしに。
 しかし、二ヵ月もすると、さすがに襟元の刺繍が目障りに。ようやく付け替える決心を。
 昨日は、晴れて白い半えりで出かけることができました。やはり、襟元の美しさがちがうように思います。
 *白い半えり

 *刺繍の半えり

 ☆いずれも、wikipediaの画像です。

 また、こちらには半えりのつけ方が紹介されています。
*わたしの場合、長襦袢は通常洗濯機で洗えるものを着ています。そこに半えりを縫いつけて、いっしょに洗います。
*特別のとき(初釜とか、お茶事など)には、絹の長襦袢を着ていきます。こちらは、その都度半えりだけはずして洗うので、着るときには、また縫いつけなければいけません。お裁縫の苦手なわたしは、一時両面テープをつかっていました。わたしのような者のために半えり用の両面テープがあります。社中の人のなかにも半えりに苦労しているという人がいます。半えりつけは、着物を着る者にとり、さけては通ることのできない仕事。いつか苦手意識をなくしたいものです。