白玉庵のいちにち

表千家茶道教室

「紅炉一点雪」について。

 手元にあるお茶の本をぱらぱらとめくっていて、「紅炉一点雪」が目に入りました。
 「真っ赤に燃えている炉に、一片の雪が舞い落ちて瞬時になくなるように、跡形を残さないこと。人間のはかない命や寿命、また煩悩や妄想が一瞬のうちに消え去る意味でも使われる。正確には「紅炉上一点雪」。
 禅の悟りを体得した人は、どんなに苦しい修行を行っても、その痕跡を残さないという。お茶の世界でも同様、おけいこのたいへんさをことばや顔に出さずに、淡々としてお茶に専念する人が本当の茶人である。」(以上『やさしい茶席の禅語』指導 有馬頼底 聞き手 千方可 より紹介させていただきました)
 この季節にぴったりというだけでなく、お茶の修行の禅語として読むと、さらに深く入ってくるような気がしました。

*昨日のお稽古
「盆点」をさせていただきました。
 表千家の場合、女性の許状は、ここまで。