きょうは、辻征夫さんの命日だとおもいながら、いちにちを過ごしました。朝から雪が降り始めてかなり積もりました。今夜は「雪わりのラム」という詩を紹介しようとおもったのですが、「ひるのつき」にしました。
最近、よく口をついて出てくる詩なのです。先だって「海ほたる」で海を見ているときにも、なぜかこの詩が浮かびました。一緒に並んで海を見ているひとたちとは、いつかこんなふうに海を見たことがあったのかもしれないとおもったからです。たぶん、かたきどおしではなくて、味方どおしであったはず。などとひとりでおもいながら、午後のひとときを過ごしました。
ひるのつき 辻征夫
いつかきた
さむいまち
かたきのかおも
わすれはて
のきばであおぐ
ひるのつき
辻さんは天国で詩を書かれていますか?
midnight press WEBの3号では八木幹夫さんが「辻征夫の思い出」を語っています。もう、ご存じですよね。