白玉庵のいちにち

表千家茶道教室

今年も日常生活が始まりました…。


(元旦に開花した椿の花)


 元旦に開花した椿の花ですが、椿の花の常として枝を離れてしまいました。名残の花としてしばらく飾っておくことにしました。
 初詣には4日と5日に氏神さま(熊野神社)と、近くの氷川神社(ご祭神は、素戔嗚尊と藤原広継さま)に出かけました。
 昨年の無事の御礼を申し上げ、本年の無事をお願いしてまいりました。何が起こってもおかしくない世の中。領土問題などから、戦争に突き進まないようにと願います。また、世の中のあらゆる大難を小難にと願います。

 きょうは、とてもよいお天気です。
 今年も少しずつ日常生活が始まりました。きのうは初釜がありました。先生のお手製のお料理をいただき(栗きんとんもおいしかったです。この一つをとってもどれほどの気持ちが入っているかが想像できます!!)、社中の方たちとたのしい時間を過ごせたことに感謝します。
 「これが、わたしの精一杯です」
 最後に先生がわたしたちにご挨拶されたのですが、ほんとうに心のこもったおもてなしをしていただきました。先生、ありがとうございました。

 わたしは、大役の「お詰め」を。これも、抜擢とかではなくて、どうすればみんなにとって「平等」な席順になるかを考えた末の先生の苦肉の策だったようです。いつもは、その年の干支にあたった方が正客になるのですが、巳年生まれの社中の人はいませんでした。そして、なんといっても、わたしは先生のお茶室では、新参者なのです。
 仏教などでも、ほんとうの年ではなくて法臘といって、法の上での年齢の意、すなわち出家したあとの年数を重んじ、実年齢には関係なく僧伽に入った順番で先輩後輩が決まるのだそうですが、わたしはこの社中では一番の後輩だということをあらためて自覚しました。みなさん、仲良く受け入れてくださってありがとうございます。

 恒例のくじびきがありましたが、わたしははずれでした。くじ運はよい方ですが、やはり一番の後輩だということで遠慮したほうがよいということなのかとおもいます(ちなみに空くじは3人だけでした)。当たった方たちには、先生の手作りの一閑張りの菓子器とか、記念のふくさばさみとか…。
 先生は、年が明けて以来、初釜を何回も。昨日の今日、そして明日も。そのあと、お家元の初釜にも行かれるとか…。お茶人の道を歩き続けていらっしゃいます。金沢に京都に、今年も超ご多忙の様子。