白玉庵のいちにち

表千家茶道教室

金星から光りのボールが…。

 立体歩道橋を歩きながら、ふと右上空の空を見ました。すると、なんだかぴかぴか光っているのが見えて、それが金星だとわかりました(星のことに詳しくはないのに、金星だということはわかったのです)。夜ではなくて、日中。晴れてはいなくて、くもり。
 ぴかぴか光っているのを見ていると、金星から何かが飛んでくるのが見えました。まっすぐこの立体歩道橋の方角に向かっています。近くに来ると、まるい光りのボールのようで、ゴールドというよりは赤い色をしているのがわかりました。わたしの左頭上を通り越して、飛んでいきました。わたしは振り返りませんでした。なぜなら、また、金星から飛んでくるのが見えたからです。今度も赤いボール状のものでした。今度もわたしの左頭上を通り越しました。恐怖はありませんでした。
 気がつくと、わたしは歩道にいました。スクランブル交差点のようでもあり、歩行者天国のような感じでもあり、車は一台も通っていません。そこには、なぜか、紺色の制服を着た女生徒たちがたくさんいて、その場所から動かないで、のんびりと何かを待っていました。パニックになっている様子はありません。
 すぐそばに着物を着た女性が一人いました。コートを着ていました。ベージュの長めの道行きコート。着物も同じような色だとわかりました。この女性も何かを待っている様子でした。
この人に何を待っているのか聞けば何かがわかるかもしれない、とおもいました。なぜなら、着物を着ているひとは、親切だとおもっているわたしがいます。これは、わたしも着物を着ていると、丁寧な感じになるから、この女性もきっと、丁寧に教えてくれるはずだとおもっているのでした。
 でも、その人に話しかけず、気がつくとある部屋にわたしはいます。わたしの右となりに女性の知人がいますが、この人がだれなのかいまとなってはおもいだせません(現実には知っている人でした)。
 わたしの前にすわっている女性に、わたしたちは会いに来ているのだとおもいました。はじめてお会いする方です(現実には知らない人でした)。しかし、金星の話題はだれもしません。わたしが、さっき金星から赤い光りのボールが投げられたんですけど、ニュースにもなっていないし、パニックにもなっていないのですね、と話しかけると、わたしの前にすわっている女性は「そういえば、昨日だったか金星の話が出ていましたね。そのことと関係があるのかしら」と言いました。どんな話だったのだろう、とおもいながら目が覚めました。