秋に預けていた単衣の着物二枚をクリーニングから受けとってきました。
一枚は茶道講師お披露目のときに作ったベージュの無地(紋入り)。一越しちりめんのもの。
もう一枚は、茄子紺の紗の着物。
できるだけ着物の売り場には近づかないことに決めているものの、クリーニングを受けとるときにさりげなく催しの案内などされると心が揺れます。
「うーん、その期間はちょっと忙しいです」などと返事をするものの、言葉とは別に顔が興味のある意志を見せているのでしょう。店員さんはにこっとされます。こちらの心中はお見通しなのでしょう。
近寄ると、たいへんたいへん。大好きな着物の世界なのだから。
忙しくなくても、忙しいと言わなければ…。
それにしても、戻ってきた着物は新品のように甦ってきました。
どの世界にも職人さんがいるのですね。
たかが丸洗いの世界とはいえない、凄みを感じました。
そして、これは失敗談。
初釜に着た着物の襟にいちごの果汁が飛んでいたことに後日気づきました。
初釜を終えて、出していただいたいちごのいただきかたがよくなかったのでしょう。注意不足でした。
水を含んだガーゼでパンパン叩いてみたところ、なんとか気にならないようになって一安心。
懐石料理をいただいているときには注意していたのに、お茶事を終え、気が抜けた途端の失敗でした。
いちごはかじったりしないで、ぱくっとまるごといただいたほうがいいですね。着物のときはとくに。