白玉庵のいちにち

表千家茶道教室

先生のこと

風邪をひいたのでお稽古はお休みにします、とお嬢さんからお電話をいただいたのが10月の上旬。
ところがお風邪どころではなかったのでした。
20年ほど前に心筋梗塞で生死の間をさまよわれたこともある先生。この間、いよいよペースメーカーを入れる手術をされていたのだそうです。
無事退院された段でお嬢さんからお葉書でお知らせがあったときには、絶句!
お見舞いのお手紙の最後に「いまはおいしいものをたくさん食べて、ご静養なさってください」と書いて送りました。
すると、先生からじきじきにお電話があり、いまは食事制限がきびしく、ほんの少ししか食べてはいけないのです、と。
外にも出られません。これまで、ペースメーカーを入れたというお話をうかがったことはありましたが、こんなにたいへんなこととは知りませんでした、とおっしゃいました。
どうなっちゃうのだろう、先生…。一瞬、呆然となってしまったけれど、強い精神力をお持ちの先生だから、乗り越えてくださると思います。
不肖の弟子のひとりとしては、いまから春を待っているところです。