白玉庵のいちにち

表千家茶道教室

緑の奥多摩へ…。

 昨日は、奥多摩へ両親のお墓参りに行きました。
 いつも、桜の開花をめざして行くのですが、今年は、予定していた日に雨が降ったりしたこともあって順延。しかし、奥多摩の緑は素晴らしかった。
 たぶん、一年中、よいところなのでしょうね。
 持って行ったお参り道具一式のうち、束子が大活躍。磨いているうちに、家紋の剣カタバミがくっきりと浮き上がってきました。気分はエスカレートして、磨き粉も持ってくればよかったと思ったくらいでした。
 お天気にも恵まれて、太陽が何度も顔を出してくれました。
 お墓のまわりでは、蝶々(図鑑で見るとコムラサキのように思うけれど、ちがっていたら申しわけないです)が迎えてくれて、お見送りもしてくれました。

 
 東京行きの電車まで時間があったので、軽く食事をということで駅前の食堂に入りました。
氷川サービスステーション。昭和のお店です。
 以前入ったときにはこのお店のよさには気づけなかったから、奥多摩には、他にお店がないのか、と思ったりしたのでした。しかし、一転。昨日は、この店が心に沁みるのです。いいお店だと思いました。
 地図で見ると日原川(にっぱらがわ)というのでしょうか。窓から飛びこんでくる、勢いのある水の音、川の流れに身をまかせていると、気分は旅人。
 やっと、このお店のよさに気づくことができたわたし。
 時間がかかりました。
 ご主人(板前さん)がフキ味噌をサービスしてくださいました。おいしかった。
 今度お墓参りに来たときも、ここに入りたいと思いました。