白玉庵のいちにち

表千家茶道教室

教授者講習会に行く その一


(五反田まで教授者講習会を受けに行きました)


今年はいつもの年に較べて余裕をもって会場に到着したのですが、入口で手渡すことになっている案内の葉書を家に忘れてきたことに気づく。完璧ということにはほど遠い毎日が過ぎていきます。


「はがきを忘れてきた方はこちらに名前を書いてください」
 と係りの方に言われて、向かったところ、用意されたノートにはすでに5人ほどの名前が。わたしは初めての体験でしたが、必ず忘れてくる人はいるのですね。早く到着した段階で5人なのだから、いったい、あのあと何人が名前を書いたのでしょう。


今年の講座は「風炉」。講師は岡崎英雄宗匠でした。
実技は炭点前と続き薄茶。
ご亭主たちの手元がスクリーンに映し出されるのですが、落ち着いているように見えても手元は震えているのがわかります。
お顔は涼しそうなのに、手元にも意志があって、勝手に震え続けているかのようです。火箸でお炭がはさめません。
どうなるのかと会場の誰もが思いはじめた時、宗匠がさりげなく手を出し、サポートされました。同時に会場に広がっていた緊迫した空気がゆるやかに流れ始めました。このとき宗匠のお人柄にふれたような気がしました。


来年は、「炉」。


話は変わりますが、姉夫婦が収穫した立派に育ったじゃがいもといんげんが宅急便で送られてきました。ありがとうございます。