白玉庵のいちにち

表千家茶道教室

雨の中を東京ドームホテルに向かう…。

 昨日は、朝から降りしきる冷たい雨。
 ハイ・ファイ・セットの「冷たい雨」を口ずさみたくなるような一日でした。
 二十数年、取材に出かけているのですが、こんな雨の日は記憶にないです。
 今年は着物姿の方がいつもより多いような気がしました。自分が着物を着ていくわけではないですが、着物でお見えになる奥さまたちのことを思いました。よりによってこの日に雨が降るなんて…。
 帯は大丈夫?襟元は? とつい着付け師の視線で見るくせがありますが、みなさんきれいに着付けられていて、今年は帯が帯締めからはずれかかっているという方はいらっしゃいませんでした。安心して、堪能させていただきました。
 五つ紋の着物姿の奥さまがいらして、それはそれは素敵でした。五つ紋付きというと、大げさになるものかと思っていましたが、それが、紫の綸子に染め抜きの「五三の桐」の紋が入っているもので、格調たかくすっきりと見えました。ご主人のお母様から「きょうはこれを着ていきなさい」と着せていただいたお着物だとおっしゃっていました。
 思えば昨年は、3月10日に開かれたこの会。3月11日の前日だったのでした。


 記念講演として、六代目三遊亭円楽さんが呼ばれていました。話すことが苦手なわたしにとって、話すことの基本を教わったような気がしました。日々、学び。