白玉庵のいちにち

表千家茶道教室

2月3日には栃木にいました。

 旧暦の元旦にあたる2月3日には栃木に行きました。
 茨城県の島広山から、栃木に向かいました。
 三毳山の山を歩くこと、約3時間。途中で鴉が頭上にやってきて、わたし(たち)の行く道を教えてくれました。二、三回啼いたあと、頭上を三回旋回して、その方角に飛んでいきました。
 春ガスミのような山のなかを歩くと、葉をおとした木の枝が重なり、そこは薄紫のベールをかけているかのように見えました。
 「どこかで、火を燃やしているのかしら」
 わたし(たち)は、下界をみまわしましたが、その気配もなく、その幻想的な自然界のベールを堪能させていただきました。
 終日、太陽が顔を出し、風もなく小春日和のような一日。わたし(たち)は、このようなおだやかでやさしい一日であったことを、何度も感謝しました。