一週間ほど前にお花の先生からお電話がありました。
無事に退院されたとのことでした。
退院されてもベッドに横になっているということでしたが、お声は元気そうでした。
お正月用のお花のことなど、あれこれ考えていますよ、とおっしゃっていました。
お電話の内容は、約半年もの間お世話になった病院の看護師さんたちにお礼のお手紙を書きたいので、わたしに代筆をお願いしたいというものでした。
それで、日にちを決めて先日出掛けてまいりました。
先生の性格を考えると、少しでも早いほうがよいかとおもったからです。
わが家から封筒と便箋とそれから切手を持参して行きました。
封をするノリは大丈夫だとなぜか思いました(実際目につくところにありました)、封筒などは探し出すのも大変かとおもったので、持参したのでした。
いまは、文字も書けなくなってしまったのよ、とおっしゃっていました。
文章を考えて代筆するのは、わたしの得意分野でもあります。
自分の手紙なら、パソコンで打ち込みますが、先生のお手紙はそういうわけにはいかないとおもいました。
先生のお気持ちを聞き取り、書き上げました。
一時間ほど滞在して、失礼しましたが、早く元気になってほしいとおもいます。
駅まで歩いて行き(長く通っている道です)、駅前のポストに投函したあと、電車に乗り帰宅。いつもと違うところは、お稽古のお花を抱えていないことでした。
先生のお宅に行き、手ぶらで帰るのははじめてのこと。それが、さびしいとおもいました。先生のお宅に行った日は、いつでもお花を抱えて帰りたい。いつもと違うという事態は、なかなか受け入れがたいものがあります。
帰宅して、先生に電話をかけて、駅前のポストに投函しました、とご報告。先生は安堵されたご様子でした。
わたしが帰ったすぐ後に、近所の方から豚汁やおでんの差し入れがあったとか。先生は食事をどうされるのだろう。心配していましたが、安心しました。